IEEE 802.1Qとは?あいとりぷるいー はちまるにいてんいちきゅー
IEEE 802.1Qとは、フレーム自身に所属VLANの番号を書き込ませることで、1本のリンクへ複数のVLANを相乗りさせる規格。書き込む場所は送信元MACアドレスの直後、長さは4オクテット。内訳はタグの種別を示すTPID(0x8100)、L2の優先度を表すPCPが3ビット、CFI/DEIが1ビット、所属先を示すVIDが12ビットとなる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
VLANごとに物理的なケーブルを引くと、スイッチ間の本数がVLANの数だけ必要になり、セグメントを分けるたびに配線工事が発生する。フレーム自身にどのVLANのものかを書いておけば、1本のリンクへ相乗りさせて運べる。組織変更でセグメントを切り直すことが日常的に起きる環境では、論理構成を物理配線から切り離せることが設計上の大きな利点になる。優先度フィールドはL2でのQoSにも使われる。
具体例
フロアのスイッチとコアスイッチの間をトランクポートで結び、業務用のVLAN 10と来客用のVLAN 20を1本のケーブルにタグ付きで相乗りさせる。端末を挿すアクセスポートではタグを外して渡すので、端末側はVLANの存在を意識しない。IEEEの標準なので、機器のメーカーが異なっても相互接続できる。
試験での引っ掛け
VIDは12ビットなので0〜4095の4096通りだが、0(優先度タグ用)と4095(予約)は使えず、実際に使えるVLANは4094個。この2を引き忘れる誤りが定番。またタグ付きフレームの最大長は1518+4=1522オクテットになるが、MTUそのものは1500のまま変わらない。ネイティブVLANだけはタグを付けずに流れる点も問われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4(IPA)
IEEE 802.1Qで規定されたVLANのVID(VLAN Identifier)のビット長はどれか。
正解:12
要点:802.1QのVIDは12ビット、使えるVLANは4094個
IEEE802.1Qのタグは4バイトで、そのうちVLAN識別子(VID)は12ビットである。表現できる値は0〜4095だが、0と4095は予約されているため、実際に使えるVLAN番号は1〜4094の4094個となる。残りは優先度を示す3ビットなどに割り当てられている。
出典:令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11(IPA)
IPネットワークにおいてIEEE 802.1Qで使用されるVLANタグは図のイーサネットフレームのどの位置に挿入されるか。
正解:②
要点:802.1Qタグは送信元MACアドレスの直後に4オクテット挿入される
IEEE 802.1QのVLANタグは4オクテットで、送信元MACアドレスの直後、すなわち本来タイプ/長さフィールドがあった位置に挿入される。先頭2オクテットにはタグ付きであることを示すTPID(0x8100)が入り、続く2オクテットのTCIにVLAN IDと優先度が格納される。元のタイプ/長さフィールドはタグの後ろへずれる。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの3 技術要素 > 3. 通信プロトコル > (1) プロトコルとインタフェースに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。